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ユーロの来週の見通し・予想 4/22(月)~4/26(金)

★来週のユーロ注目材料★
1.日銀金融政策決定会合
2.米1-3月期GDP・速報値
3.イタリア政局
4.イタリア、スペイン国債入札
.ユーロ圏重要経済指標

日銀金融政策決定会合
1.日銀金融政策決定会合
来週26日(金)9:00~
日銀金融政策決定会合が行われる。
今回は、黒田体制で初めて
展望リポート(経済・物価情勢の展望)が発表される事もあり
市場の注目度は高いものの
前回、異次元の金融緩和を行った直後の為
大きな金融政策の変更は予定されていない。
すでに報道では、展望リポートにおいて
物価見通しを2014年度平均0.9%→1.5%
2015年春に2%到達と明示することを検討するとの話が出てきており
海外勢が内容を踏まえ、円安への思惑をどこまで膨らませるかがカギ。
会合前のポジション調整にも注意しておきたい。
なお、展望リポートの発表予定時間は12:00ジャスト。
会合結果の発表時間は未定となっているが
前年同月よりも展望リポートの発表予定時間が3時間前倒しされており
同時刻付近に同時発表される可能性も。

2.米1-3月期GDP・速報値
来週26日(金)日本時間21:30
米1-3月期GDPが発表される。
今回は、速報値ということでイベントとしての注目度は高い。
また、個人消費、GDPデフレーターなどの速報値も同時発表となる。
いずれも前回値を大きく上回る数字が予想されているが
結果次第では相場が大きく荒れる可能性も。
市場予想との乖離には十分注意しておきたい。

米1-3月期GDP・速報値            市場予想+3.0% 前回(+0.4%)
米1-3月期個人消費・速報値         市場予想+2.7% 前回(+1.8%)
米1-3月期GDPデフレーター・速報値    市場予想+1.4% 前回(+1.0%)
米1-3月期コアPCEデフレーター・速報値 市場予想未定   前回(+1.0%)

ナポリターノ大統領1
3.イタリア政局
18日(木)日本時間17:00~行われていた
イタリア上下両院議員、一部地方代表1007人による
イタリア大統領選挙は6回目の投票で
すでに退任を表明していた現ナポリターノ大統領を再選する形で決着。
87歳の同氏を再び担ぎあげなければならない所に
政治的な行き詰まりが見えており、再び議会再選挙への思惑も。
また、イタリア中道左派・民主党ベルサニ氏は
中道右派ベルルスコーニ氏との連立を模索する形で推していた
元上院議長マリーニ氏に続き
プローディ元首相も4回目の投票で選出できず、辞任を表明。
ナポリターノ大統領は再び新政権樹立の為、連立を探る形となるが
中道左派は分裂含みとなっており、来週は荒れる可能性にも注意しておきたい。

イタリア国旗2
4.イタリア、スペイン国債入札
来週23日(火)スペイン国債入札
来週24日(水)、26日(金)イタリア国債入札が行われる。
19日に生命保険協会会長が日本国債の金利水準が低く
今後は外債購入も選択肢の一つと発言。
これが海外勢の思惑を呼ぶ形となっており
来週の国債入札に与える影響を注視したい。
好調な入札となれば、ユーロの下支え材料。

0420イタリア国債10年物利回り・ユーロ円研究所

  (イタリア国債10年物利回り→週末クローズ4.22%

5.ユーロ圏重要経済指標
来週は、23日(火)毎回荒れる
ドイツ・ユーロ圏4月製造業、サービス業PMI・速報値が発表される。
市場ではユーロ圏の景気先行き不安が根強い為
結果への反応に十分注意しておきたい。

来週のユーロ圏経済指標(4/22~4/26)
日付指標市場予想前回値
4/22(月)ユーロ圏2012年財政赤字未定87.3%
4/22(月)ユーロ圏4月消費者信頼感・速報値-24.0-23.5
4/23(火)独4月製造業PMI・速報値49.349.0
4/23(火)独4月サービス業PMI・速報値51.350.9
4/23(火)ユーロ圏4月製造業PMI・速報値46.746.8
4/23(火)ユーロ圏4月サービス業PMI・速報値46.546.4
4/23(火)ユーロ圏4月総合PMI・速報値未定46.5
4/24(水)独4月IFO景況感指数106.5106.7
4/24(水)独4月IFO現況指数109.5109.9
4/24(水)独4月IFO景気期待指数103.4103.6
4/26(金)ユーロ圏3月マネーサプライM3+3.0%+3.1%

ユーロ円チャートは
注目のG20財務相・中央銀行総裁会議は終了。
共同声明で、日本の金融緩和はデフレ阻止、内需下支えを意図したもの。
競争的な切り下げ、為替レートの不均衡の長期化を回避する姿勢を改めて表明。
ドイツ連銀バイトマン総裁、独ショイブレ財務相は依然として不満を示しているが
声明文の文言に含まれておらず
全体としては日本の金融緩和を容認するといった形で通過。
また、ドイツ連銀バイトマン総裁が
17日の自身の発言を否定する形で欧州の金利は現時点で適切。
経済指標が一段と悪化した場合は利下げを検討すると発言。
これが利下げ後退と受け止められ、ユーロが上昇する局面も。
NYダウは10ドル高。
グーグル、マイクロソフト決算が好調だったものの
マクドナルドの決算が失望。
個人消費に安心感が持てる内容ではない。
ドル円99円44銭、ユーロ円129円79銭、ユーロドル1.3051で週末クローズ。
テクニカルでは
ユーロ円は5日移動平均線を回復。
ユーロドルは一目均衡表・雲の下限に抑えられている。
来週の戦略としては
日銀金融政策決定会合、米1-3月期GDP・速報値
イタリア政局、イタリア、スペイン国債入札
ドイツ・ユーロ圏4月製造業、サービス業PMI・速報値
ドイツ4月IFO指数に注目。
ユーロ円は
ユーロドルの弱さをドル円の強さでカバー。
12日以来となる130円台に載せる場面もあった。
G20財務相・中央銀行総裁会議で声明文の文言に批判が盛り込まれず
日本の金融緩和に理解が得られた形で通過。
イタリアでは大統領選挙6回目の投票で
87歳のナポリターノ大統領が再選されたものの
政治的な行き詰まりは明白。
イタリア議会再選挙への思惑が再び高まってきた。
この強弱両方の材料をどのように消化するかがカギ。
また、19日にECBドラギ総裁がユーロ圏経済について
これまでの所、改善は見られないと発言。
年内に景気が持ち直すとのECBスタッフ予測に疑問符が付いており
来週発表される
ドイツ・ユーロ圏4月製造業、サービス業PMI・速報値
ドイツ4月IFO指数の結果次第では
来月2日に行われるECB理事会でユーロが利下げされるとの思惑が高まりそうだ。
チャート的には
ユーロドルが1.3000の大台を維持できるかどうか。
ユーロ円はドル円100円へのアタック次第といった所。
まずは130円20銭、50銭の壁をクリアに上抜けできるか注視。

ユーロ円の直近レジスタンスとしては
130円08銭(4月9日高値)、130円23銭(4月19日高値)
130円53銭(4月10日高値)、130円80銭(4月12日高値)
131円10銭(4月11日高値)
131円50銭(バリアオプション)を意識しておきたい。

ユーロ円の直近サポートとしては
129円36銭(4月19日NY安値)、128円91銭(10日移動平均線)
128円57銭(4月12日安値)、128円42銭(4月9日安値)
128円07銭(5日移動平均線)、128円05銭(4月19日安値)
128円02銭(一目均衡表・転換線)に注目。

ユーロ円主要サポートライン一覧
A:129円36銭(4月19日NY安値)
B:128円91銭(10日移動平均線)
C:128円57銭(4月12日安値)
D:128円42銭(4月9日安値)
E:128円07銭(5日移動平均線)
F:128円05銭(4月19日安値)
G:128円02銭(一目均衡表・転換線)
H:127円39銭(4月8日安値)
I:127円16銭(4月18日安値)
J:126円41銭(4月17日安値)
K:125円56銭(4月15日安値)
L:125円10銭(一目均衡表・基準線)
M:125円09銭(21日移動平均線)
N:124円94銭(4月16日安値)

ユーロ円主要レジスタンスライン一覧
A:130円08銭(4月9日高値)
B:130円23銭(4月19日高値)
C:130円53銭(4月10日高値)
D:130円80銭(4月12日高値)
E:131円10銭(4月11日高値)
F:131円50銭(バリアオプション)

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