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ユーロの来週の見通し・予想 3/18（月）～3/22（金）
★来週のユーロ注目材料★
A．キプロス救済合意決定！
B．イタリア上下院議長選出！
１．独メルケル首相、仏オランド大統領会談
２．米FOMC
３．スペイン国債入札
４．臨時日銀金融政策決定会合開催？
５．ユーロ圏重要経済指標
A．キプロス救済合意決定！
15日夕方から行われた
ユーロ圏財務相会合はキプロス救済計画について10時間の協議を行い
ギリシャ、ポルトガル、アイルランド、スペインに続き
5カ国目となる最大100億ユーロの救済実行で合意。
救済条件として
・銀行預金10万ユーロ未満6.75％課税、10万ユーロ以上9.9％課税
（徴収分は直ちに凍結、19日徴収・1回限り）
・キプロス法人税10％→12.5％に引き上げを行う。
週明け月曜日、これを好感してユーロが上昇するか注目！
B．イタリア上下院議長選出！
15日の新議会招集日・初日の投票では議長を選出出来なかったが
翌16日の投票では
上院議長にピエトログラッソ氏（マフィア対策検察庁総長出身）
下院議長にローラボルダーリニ女史（国連難民高等弁務官出身）を選出。
イタリア政局としてはポジティブな材料。
この後、大統領が各政党の代表と協議を行い首相指名に移る予定。
速やかな政権樹立となるか。
週明け月曜日、これを好感してユーロが上昇するか注目！
１．独メルケル首相、仏オランド大統領会談
来週18日（月）
独メルケル首相、仏オランド大統領会談がベルリンで行われる。
会談には欧州委員会バローゾ委員長も同席予定であり
密度の濃い会談が予想される。
EUサミットでは財政規律緩和が合意された事で
成長促進、失業対策にも目配りする事になりそうだ。
要人が集結する会談に注目したい。
２．米FOMC
来週19日（火）～20日（水）
米FOMC（連邦公開市場委員会）が開催される。
アメリカの金融政策を決定する重要イベントだが
今回は、通常と異なり
米FOMC政策金利・声明文
米FRB経済見通し、米FRBメンバー金利見通しが同時に発表。
直後に米FRBバーナンキ議長・記者会見もスタートする事で
発表直後の為替市場はレーザービームが上下に出るような動きが予想される。
内容次第では大波乱の可能性もあり、見逃せない！
米FOMC発表スケジュール
日本時間21日（木）
午前3時発表 米FOMC政策金利・声明文
午前3時発表 米FRB（連邦準備制度理事会）経済見通し
午前3時発表 米FRBメンバー金利見通し
午前3時30分～ 米FRBバーナンキ議長・記者会見
３．スペイン国債入札
来週19日（火）、21日（木）スペイン国債入札が行われる。
下のチャートは
スペイン国債10年物利回りを示している。
このチャートが下に行けば行くほど
ユーロへの緊張度が下がるバロメーターとなっているが
週末クローズで4.92％。
直近行われた入札が不調となった事もあり、やや上昇基調。
来週の入札結果次第ではユーロの売り材料に。
（スペイン国債10年物利回り→週末クローズ4.92％）
４．臨時日銀金融政策決定会合？
米シンクタンクレポートでは
来月3日～4日の定例開催を待たずして
臨時日銀金融政策決定会合を行う可能性があると発表。
逆に英バークレイズレポートでは、臨時会合を否定。
欧米の見方は真っ二つに分かれている。
臨時会合が行われる場合は
海外勢を中心に金融緩和への期待感が急浮上。
ドル円を押し上げる効果があるものの
実際行われるかどうかは不透明。
来週は関連ヘッドラインで上下に揺さぶられる可能性も。
５．ユーロ圏重要経済指標
来週は3月ZEW、IFO指数に発表に加えて
毎回荒れる製造業PMI、サービス業PMI・速報値の発表が予定されており
市場予想との乖離に注意しておきたい。
| 日付 | 指標 | 市場予想 | 前回値 |
|---|---|---|---|
| 3/18（月） | ユーロ圏1月貿易収支 | －35億€ | ＋117億€ |
| 3/19（火） | ユーロ圏1月建設支出 | 未定 | －1.7％ |
| 3/19（火） | 独3月ZEW景気期待指数 | ＋46.0 | ＋48.2 |
| 3/19（火） | 独3月ZEW現況指数 | ＋6.0 | ＋5.2 |
| 3/19（火） | ユーロ圏3月ZEW景気期待指数 | 未定 | ＋42.4 |
| 3/20（水） | ユーロ圏1月経常収支 | 未定 | ＋270億€ |
| 3/20（水） | ユーロ圏3月消費者信頼感・速報値 | －23.0 | －23.6 |
| 3/21（木） | 独3月製造業PMI・速報値 | 50.6 | 50.3 |
| 3/21（木） | 独3月サービス業PMI・速報値 | 55.0 | 54.7 |
| 3/21（木） | ユーロ圏3月製造業PMI・速報値 | 48.1 | 47.9 |
| 3/21（木） | ユーロ圏3月サービス業PMI・速報値 | 48.1 | 47.9 |
| 3/21（木） | ユーロ圏3月総合PMI・速報値 | 47.5 | 47.9 |
| 3/22（金） | 独3月IFO景況感指数 | 107.5 | 107.4 |
| 3/22（金） | 独3月IFO景気期待指数 | 104.8 | 104.6 |
| 3/22（金） | 独3月IFO現況指数 | 110.5 | 110.2 |
ユーロ円チャートは
EUサミットで財政規律緩和が合意された事
イタリア議会で上下院議長が決定できない事態でユーロが強弱。
米2月消費者物価指数、米2月鉱工業生産は市場予想を上回ったものの
米3月NY連銀製造業景況指数が市場予想を下回り
米3月ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値に至っては
市場予想78.0を大きく下回る71.8となり円買いが加速。
ドル円95円07銭、ユーロ円124円20銭まで急落。
NYダウは終日マイナス圏で推移。
一時69ドル安まで下落。25ドル安で週末クローズ。
ドル円95円25銭、ユーロ円124円54銭、ユーロドル1.3073で週末クローズ。
テクニカルでは
週足の上下値幅が2円以内。
次へのエネルギーを貯めている形。
現状、一目均衡表・転換線でサポートされている。
ユーロドルは週足で下落がストップ。
来週の戦略としては
独メルケル首相、仏オランド大統領会談
米FOMC、スペイン国債入札
臨時日銀金融政策決定会合開催関連ヘッドライン
イタリア政局関連に注目。
ユーロ円は
ドル円とユーロドルの動きに挟まれて身動きが取れない状況。
週足の上下値幅2円以内がそれを示している。
ユーロドルは1.2866の200日移動平均線を
市場が意識しており下攻めが一服。
イタリア政局次第だがポジティブな材料が出てくれば急上昇も。
週明け月曜日の独メルケル首相、仏オランド大統領会談には要注意！
また、キプロス救済合意を受けた窓開けの動きが出るか注目！
ユーロ円の直近レジスタンスとしては
124円97銭（5日移動平均線）、125円21銭（3月13日高値）
125円22銭（3月14日高値）、125円66銭（3月11日高値）
125円78銭（3月15日高値）
125円93銭（3月8日高値）を意識しておきたい。
ユーロ円の直近サポートとしては
124円38銭（3月12日安値）、124円20銭（3月15日安値）
124円17銭（3月13日安値）、124円04銭（3月14日安値）
123円93銭（10日移動平均線）、123円79銭（3月8日安値）
123円57銭（一目均衡表・転換線）、123円29銭（21日移動平均線）
122円81銭（一目均衡表・基準線）に注目。
ユーロ円主要サポートライン一覧
A:124円64銭（3月11日安値）
B:124円38銭（3月12日安値）
C:124円20銭（3月15日安値）
D:124円17銭（3月13日安値）
E:124円04銭（3月14日安値）
F:123円93銭（10日移動平均線）
G:123円79銭（3月8日安値）
H:123円57銭（一目均衡表・転換線）
I:123円29銭（21日移動平均線）
J:122円81銭（一目均衡表・基準線）
K:121円76銭（3月7日安値）
L:121円48銭（3月6日安値）
M:121円13銭（3月5日安値）
N:121円12銭（3月4日安値）
O:120円66銭（1月25日安値）
P:120円52銭（2月28日安値）
Q:120円35銭（3月1日安値）
R:119円33銭（1月18日安値）
S:119円22銭（2月27日安値）
T:118円96銭（2月26日安値）
U:118円88銭（1月14日・21日安値）
V:118円70銭（2月25日安値）
W:117円62銭（1月11日安値）
X:117円59銭（1月15日安値）
Y:117円58銭（1月24日安値）
ユーロ円主要レジスタンスライン一覧
A:124円97銭（5日移動平均線）
B:125円21銭（3月13日高値）
C:125円22銭（3月14日高値）
D:125円66銭（3月11日高値）
E:125円78銭（3月15日高値）
F:125円93銭（3月8日高値）
G:126円01銭（3月12日高値）
H:126円54銭（2月13日高値）
I:126円62銭（2月11日高値）
J:126円85銭（2月4日高値）
K:126円92銭（2月12日高値）
L:126円95銭（2月1日高値）
M:127円21銭（2月5日高値）
N:127円45銭（2月7日高値）
O:127円70銭（2月6日高値）
（週末クローズのNYダウチャート→DMM FX提供）
（週末クローズのユーロ円一目均衡表チャート→DMM FX提供）
（週末クローズのユーロドル一目均衡表チャート→DMM FX提供）
（週末クローズのユーロポンド一目均衡表チャート→DMM FX提供）
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