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ユーロの来週の見通し 1/14（月）～1/18（金）
★来週のユーロ注目材料★
１．米FRBバーナンキ議長講演
２．日銀支店長会議・日銀白川総裁出席
３．スペイン、ギリシャ国債入札
４．ユーロ圏重要経済指標
１．米FRBバーナンキ議長講演
来週15日（火）日本時間午前6:00～
米FRBバーナンキ議長がミシガン大学で講演を行う。
テーマ：金融政策、世界金融危機からの回復、米経済が直面する長期的課題
今回の講演では金融政策、米経済について発言する予定となっており
今月29日からの次回米FOMCを前にしてどのようなコメントが飛び出すか要注目。
２．日銀支店長会議・日銀白川総裁出席
来週15日（火）9:30～
日銀支店長会議で日銀白川総裁が挨拶を行う。
今月21日からの日銀金融政策決定会合が迫ってきており
政府からのプレッシャーを感じる発言が飛び出すかどうか。
コメント次第では海外勢の反応も。
３．スペイン、ギリシャ国債入札
15日（火）スペイン、ギリシャ国債入札
17日（木）スペイン国債入札が行われる。
スペイン国債10年物利回りは、ついに5％割れ。
週末クローズでは4.89％まで低下している。
国内の経済情勢は非常に厳しい状況が続いており
地方政府の資金繰りは悪化。
今年の国債発行額は前年比7.6％増となる1213億ユーロを予定。
スペイン財務省は資金調達にとって厳しい1年になると声明を発表。
若年層の失業率がEU内でも最悪レベルの状況。
若者がゴミ箱で食料を漁る光景が目立ってきており
いつ、不満が爆発してもおかしくない事は覚えておきたい。
今月11日、元日銀副総裁の岩田氏は
スペイン国債利回りが再度急上昇した時が、ユーロ圏の真の危機であると発言した。
（スペイン国債10年物利回り→週末クローズ4.89％）
４．ユーロ圏重要経済指標
来週はユーロ圏11月鉱工業生産、ドイツ2012年GDPに注目。
特にドイツ関連の指標は、悪化しているものが目立ってきており
市場予想との乖離に注意したい。
| 日付 | 指標 | 市場予想 | 前回値 |
|---|---|---|---|
| 1/14（月） | ユーロ圏11月鉱工業生産 | ＋0.3％ | －1.4％ |
| 1/15（火） | 独12月消費者物価指数・確報値 | ＋2.1％ | ＋2.1％ |
| 1/15（火） | 独2012年GDP | ＋0.8％ | ＋3.0％ |
| 1/15（火） | ユーロ圏11月貿易収支 | ＋100億€ | ＋102億€ |
| 1/16（水） | ユーロ圏12月消費者物価指数・確報値 | ＋2.2％ | ＋2.2％ |
| 1/17（木） | ユーロ圏11月建設支出 | 未定 | －1.6％ |
ユーロ円チャートは
中国12月消費者物価指数が7ヶ月ぶりの高い伸びとなった事で
景気刺激策が弱まるとの見方が強まり、NYダウが伸び悩み。
ウェルズ・ファーゴの決算は過去最高益だったものの
住宅ローンが減少している事で株価はマイナス。
プラス圏とマイナス圏を行ったり来たりしながら17ドル高でクローズ。
ユーロは10日のECB理事会で政策金利が据え置かれた事に加え
ECBドラギ総裁が記者会見で
政策金利が全会一致だったと発言した事による利下げ懸念後退の余波が継続。
米系証券会社から買い推奨の噂が飛び出した後は
ユーロドル1.3300、ユーロ円119円台まで駆け上がった。
その後は、連れて上昇したドル円が89円50銭のバリアオプションに行く手を阻まれ
119円30銭レベルでユーロ円の大量の売りオーダーに押される形で
一気に118円56銭まで急落するなど荒い動き。
ドル円も88円87銭まで行って来いのジェットコースター。
89円15銭、ユーロ円118円95銭、ユーロドル1.3340で週末クローズ。
テクニカルでは
週足一目均衡表・雲の上限にユーロドルが到達。
ここで頭を抑えられるか、上抜けするかどうか注目したい。
ユーロ円は週足のRSIが78をオーバー。
2006年以来の数値となっており
こういった異常値はどこかで修正・下落につながることは間違いないが
それが来週か、その先なのか見極めが必要。
来週の戦略としては
欧州関連のイベントは少なく
米FRBバーナンキ議長講演、日銀支店長会議・日銀白川総裁出席
スペイン、ギリシャ国債入札
ユーロ圏11月鉱工業生産、ドイツ2012年GDPに注目。
ユーロ円は
ドル円が依然として上昇基調。
ユーロドルが1.3300で折り返した後、1.3300オーバーとなり
ついにユーロ円も大台120円目前まで迫ってきた。
但し、エネルギー問題が未解決の中
ドル円は90円を超える事に財界筋から懸念が続出
政府もその点は理解している模様。
昨日のように短期筋が相場を主導、上下に荒っぽい動きとなる局面が
今後も続く可能性が高く、注意しておきたい所。
ユーロ円のレジスタンスとしては
119円33銭（1月11日高値）、119円70銭（2011年4月22日高値）
119円77銭（2011年5月5日高値）、119円87銭（2011年4月26日高値）
120円01銭（2011年4月25日・5月2日高値）
120円04銭（2011年4月18日高値）、120円27銭（2011年4月21日高値）
120円38銭（2011年4月20日高値）を意識しておきたい。
サポートとしては
118円50銭、117円62銭（1月11日安値）、116円24銭（一目均衡表・転換線）
116円04銭（5日移動平均線）、115円25銭（10日移動平均線）
114円76銭（1月10日安値）に注目。
最新分のIMM先物ポジション（1月8日現在）では
ユーロロング（買いポジション）が一気に減少
ネット（合計）でマイナスとなっているが
この数字はECB理事会直前の集計。
来週のデータに注目したい。
主要サポートライン一覧
A:117円62銭（1月11日安値）
B:116円24銭（一目均衡表・転換線）
C:116円04銭（5日移動平均線）
D:115円25銭（10日移動平均線）
E:114円76銭（1月10日安値）
F:114円10銭（1月7日安値）
G:113円83銭（1月4日安値）
H:113円63銭（1月3日安値）
I:113円62銭（1月8日安値）
J:113円54銭（1月9日安値）
K:113円28銭（12月28日安値）（21日移動平均線）
L:113円15銭（12月31日安値）
M:113円02銭（12月27日安値）
N:112円65銭（一目均衡表・基準線）
O:111円75銭（12月26日安値）
P:111円54銭（12月25日安値）
Q:111円31銭（12月19日安値）
R:111円04銭（12月24日安値）
主要レジスタンスライン一覧
A:119円33銭（1月11日高値）
B:119円70銭（2011年4月22日高値）
C:119円77銭（2011年5月5日高値）
D:119円87銭（2011年4月26日高値）
E:120円01銭（2011年4月25日・5月2日高値）
F:120円04銭（2011年4月18日高値）
G:120円27銭（2011年4月21日高値）
H:120円38銭（2011年4月20日高値）
I:120円56銭（2011年5月3日高値）
J:120円70銭（2011年4月5日高値）
K:121円01銭（2011年5月2日高値）
L:121円13銭（2011年4月29日高値）
M:121円34銭（2011年4月14日高値）
N:121円47銭（2011年4月15日・27日高値）
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