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5月23日(月) 本日のユーロの見通し

ロンドンタイムでは
16:00発表
仏5月製造業PMI、仏5月サービス業PMI・速報値
今日は立て続けにユーロ指標が発表となる。
フランスの指標が悪化していると、ドイツの指標への思惑で
大きく動く可能性も。

仏5月製造業PMI    市場予想57.0 前回(57.5)
仏5月サービス業PMI 市場予想62.1 前回(62.9)

ドイツ連銀バイトマン総裁2
16:00~
独連銀バイトマン総裁講演
(ECB内での論調=タカ派)
先週金曜日、突然
「ギリシャ国債の債務延長、ECBが担保受け入れを拒否する可能性」と発言
市場が動揺してユーロ売り(ロングポジションの巻き戻し)に傾いた。
本日も、ギリシャ関連の厳しい発言が出る可能性がある。要注意。

16:28発表
独5月製造業PMI・速報値、
独5月サービス業PMI・速報値
20日、独財務省が1-3月期に比べて経済成長は鈍化すると発表。
この発表通りだとするとあまり強気になれない。
市場予想も若干弱いが、サプライズの上方発表には警戒したい。
その場合はユーロ買いで反応。

独5月製造業PMI    市場予想61.0 前回(62.0)
独5月サービス業PMI 市場予想57.0 前回(56.8)

16:58発表
ユーロ圏5月製造業PMI・
ユーロ圏5月サービス業PMI
ユーロ圏5月総合PMI・速報値
全て速報値の発表となる。
フランス、ドイツの発表を見た後となり、発表までに結果の予想はつく。
市場は事前に織り込みにかかる可能性も。
その為、発表後に逆の反応を示すパターンには注意したい。

ユーロ圏5月製造業PMI    市場予想57.5 前回(58.0)
ユーロ圏5月サービス業PMI 市場予想56.5 前回(56.7)
ユーロ圏5月総合PMI     市場予想57.3 前回(57.8)

グゲレル理事1
17:50~
ECBグゲレル理事講演
(オーストリア出身 ECB内での論調=ややタカ派)
17日、政策金利は経済状況と一致しているべきである。
ECBの金融政策は依然として緩和的と発言。
インフレ抑制、利上げ方向の姿勢を見せた。
今月末で退任するが、一応注意したい。

スペイン中銀オルドネス総裁8
18:30~
スペイン中銀オルドネス総裁講演
(ECB内での論調=弱気)
地方政府、自治体が263億ユーロの隠れ債務を抱えている報道が出た。
この額は2008年以降倍額に増加。
EUのルールでは、地方政府、自治体が所有する企業の場合
債務内容に含める必要が無いがこのような隠れ債務は不透明要因として
市場はネガティブに捉える。
スペイン地方選挙で与党社会労働党が惨敗。
先週は毎日デモが行われたが、さらにデモ活動の激化も予想されている。
タイムリーな発言には警戒。

スマギ理事10
NYタイムでは
22:00~
ECBスマギ理事講演
(イタリア出身 ECB内での論調=強気)
ギリシャ関連発言が出ない時は、インフレ警戒発言が多い。
時に市場をビックリさせるスピーチを行うので要注意。
過去~直近の傾向ではユーロ買いになる。

23:00
NYオプションカット
ユーロドルオプションを1.4130、1.4200に観測。
オプションライン近くになると防戦買い、防戦売りが発生する場合も高く
市場が意識する事から要注意。
またリミット直前・直後の急な動きにも警戒。

メルケル首相_ユンケル議長
24:30~
独メルケル首相、ユーログループ・ユンケル議長会談
次期IMF専務理事の取りまとめがメインテーマと言われている。
新興国が欧州の指定席になっている事に反発が強く
その動きを抑えるためにもEU圏として結束した形で
仏ラガルド財務相を推薦する形にしたい。
また、ギリシャ問題についても話し合われる予定。
メルケル首相、ユンケル議長共にキーワードとしての
債務再編では無く、元本を毀損しない形での再編を望んでいる。
会談は非公式だが、何らかの関連発言が漏れ聞こえてきた場合は
市場が反応する場合もあり要注意。

ドイツ・ブレーメン州議会選挙
ドイツ・ブレーメン州議会選挙・選挙速報3
ドイツ・ブレーメン州議会選挙・選挙速報3-1
ドイツ・ブレーメン州議会選挙(開票終了)
メルケル首相の与党・キリスト教民主同盟(CDU)は惨敗。
一方、反原発政策を掲げる緑の党(green)は
3月27日に行われたバーデン・ビュルテンベルク州議会選挙で躍進し、
初の州首相を選出した勢いそのままに大躍進。
このエリアで伝統的に強い
ドイツ社会民主党(SPD)と連立政権を継続する形となる。
原発問題に加えて、ギリシャ問題が再脚光を浴びている現在
メルケル首相にとって非常に苦しい結果。

同日のスペイン選挙が注目を集めているが
ドイツ国内では、また与党が負けたという事で話題になっている。
ユーロ売りの新たな材料として注意したい。

スペイン選挙2011
スペイン地方選挙・速報7
スペイン地方選挙・速報8
スペイン地方選挙・速報9
スペイン・地方選挙(開票終了)
失業率が21%に達するなど、政府の無策状態が露呈され
野党、国民党(PP)が13地方エリアの内、11エリアで第1政党となる圧勝。
さらに首都マドリード、
第3の都市バレンシアを含む9エリアで過半数を押さえた。
サパテロ首相の与党・社会労働党(PSOE)は惨敗。
首相から敗北宣言も出たが来年3月予定の次期総選挙前に
早期退陣論が出てきてスペイン不安につながる恐れが高まっている。
また、財政赤字に対する緊縮政策が後退する思惑も。
さらに地方政府による隠れ債務問題(264億ユーロ:約3兆円)が
ユーロ激震を呼びそうだ。

ユーロ円チャートは
ユーロ売り、ドル買いに挟まれた形で
下落しながら戻りもある状況。
但し、今日はギリシャ問題の継続に加えて
ドイツ、スペイン選挙の与党大敗。
アイスランド火山の再噴火、パキスタンのテログループ軍事基地占拠など
新たな材料が上から降ってきた。
仏、独、ユーロ圏の指標が連続発表されるが
ネガティブなムードを一蹴するような数字が出るかどうか。
戦略的には116円60銭をバックに戻り売り推奨。
方向感は下。
一目均衡表の雲下ライン114円80銭を下回る場合は売りが加速しやすい。
この場合は積極的に攻めていきたいところ。
052302ユーロ研究所

  (本日のユーロ円チャート→サクソバンクFX提供

0523ユーロ研究所

  (本日のユーロ円チャート→DMM FX提供)

0523プライムFXユーロ

  (本日のユーロ円予測チャート→FXプライム提供)

ユーロドルチャートは
前述のユーロ悪材料に押し込まれている。
先週月曜日に中国銀行が買い支えた1.4050をキープできるかの攻防戦。
再びこのラインが維持されると強いが
逆に下抜けた場合は3月18日安値、
一目均衡表の雲下ライン1.3970を試しに行く可能性が高まる。
今日は1.4230をバックに戻り売り推奨。
方向感は下。
前述のラインを明確に下抜けた場合は、積極的に仕掛けたい。
052303ユーロ研究所

  (本日のユーロドルチャート→サクソバンクFX提供)

052301ユーロ研究所

  (本日のユーロドルチャート→DMM FX提供)

0523プライムFXユーロドル

  (本日のユーロドル予測チャート→FXプライム提供)

本日の重要指標・イベント(5月23日)
※トロント市場休場(ビクトリアデー・ビクトリア女王誕生日)
16:00発表 仏5月製造業PMI・速報値
16:00発表 仏5月サービス業PMI・速報値
16:00~   独連銀バイトマン総裁講演
16:28発表 独5月製造業PMI・速報値
16:28発表 独5月サービス業PMI・速報値
16:58発表 ユーロ圏5月総合PMI・速報値
16:58発表 ユーロ圏5月製造業PMI・速報値
16:58発表 ユーロ圏5月サービス業PMI・速報値
17:50~   ECBグゲレル理事講演
18:30~   スペイン中銀オルドネス総裁講演
21:30発表 米4月シカゴ連銀全米活動指数
21:30~   英BOEタッカー副総裁講演
22:00~   ECBスマギ理事講演
23:00    NYオプションカット
24:00    ロンドンフィックス
24:30~   独メルケル首相、ユーログループ・ユンケル議長会談

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